[ あいつこそがデュエルの王子様 ] DA(デュエルアカデミア)には王子様が居た。 「ねえねえ、知ってる? ブルーの王・子・様」 「王子? なによ、それ」 「あら、明日香さん。ご存知ありませんの?」 「聞いたこと無いわね」 「ほんっと、そういうのに情報にとろいわねぇ。 カイザー人気も凄いけど、今イチオシ人気急上昇中よ!」 ジュンコは得意げに、興味がなさそうにデッキ調整をしている明日香に語る。 何でも自分たちと同じ一年生で高等部からの入学だが、DAの姉妹校の中等部で好成績を収めていたため、特別にブルー寮なんだとか。 線の細いクールな雰囲気の美少年。 しかも名前が王子とくれば、あだ名が「王子」にならないはずがない。 女子の間ではデュエル王子として、早くももてはやされているのだとか。 「帰国子女ってやつですわね。 異国よりの王子・・・なんだか身悶えてしまいますわ〜」 「だよねーっ!」 「特別にオベリスクブルーってことは、相当な腕なんでしょうね・・・」 「もーっ、明日香は思考が色気無いったら。 ・・・ま、ライバルが減ったと思えばいいか」 「そうですわね」 (デュエルの王子様・・・ね) いつか一戦交えてみたい、と明日香は頭に留め置いておいた。 |
主人公でてこねェ・・・。